風水をモチーフとしたキャラデザでウマ娘に登場したコパノリッキー。
ゲーム「ウマ娘プリティーダービー」内でも育成キャラの仲間入りしたこともあり、コパノリッキーが気になっている人も多いでしょう。
今回は、コパノリッキーの性格や戦績など実馬の情報をまとめました。
コパノリッキーの基本情報
2022年8月に実装されたコパノリッキー。
キャラデザはもちろん、衣装の可愛さといい、とにかく筆者的にどストライクなキャラクターです。
まずは、コパノリッキーの生まれ年や両親、性格などの基本情報について紹介します。
生まれ年
コパノリッキーは2010年3月24日、北海道日高町にあるヤナガワ牧場で生まれた牡馬です。
馬名の由来は冠号「コパノ」と人名が組み合わさって名付けられています。
風水師として知られているDr.コパが馬主ということもあり、キャラデザも風水を模した衣装やスペシャルスキルとなっています。
両親
コパノリッキーの両親は、父がゴールドアリュール、母がコパノニキータです。
父のゴールドアリュールは、2002年のJRA賞最優秀ダートホース・NARグランプリ特別表彰馬・ダートグレード競争最優秀馬に輝いた功績の持ち主。
また、2003年に開催されたフェブラリーステークスに勝利しており、ダートG1を勝利した唯一のサンデーサイレンス直仔です。
母コパノニキータは1歳の時に脚が曲がっていることが発覚し売却される予定でした。
しかし、コパノリッキーのオーナーでもあるDr.コパこと小林祥晃が買い取ってくださり、後の2010年に第3仔として誕生したのがコパノリッキーです。
性格
コパノリッキーは生まれた当初から素晴らしいと評価されていました。
サンデーサイレンス系らしい柔らかな身のこなしに加え穏やかな性格をしており、筋肉量にも恵まれていたとのことです。
また、ゲームアプリ「ウマ娘プリティーダービー」ではダート馬として実装されていますが、生まれた際にダート馬のような雰囲気はなかったとのこと。
放牧地では非常に柔らかな動きをしていたそうです。
コパノリッキーの主な戦績
コパノリッキーの主な戦績は以下のとおりです。
2013年
- 兵庫チャンピオンシップ(JpnⅡ)1着
2014年
- フェブラリーステークス(Ⅰ)1着
- かしわ記念/JBCクラシック(JpnⅠ)1着
2015年
- フェブラリーステークス(Ⅰ)1着(2連覇)
- JBCクラシック(JpnⅠ)1着(2連覇)
- 東海ステークス(Ⅱ)1着
2016年
- かしわ記念/帝王賞/マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ)1着
2017年
- 東京大賞典(Ⅰ)1着
- かしわ記念/マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ)1着(2連覇)
コパノリッキーのこれまで
コパノリッキーといえばダート馬として知られていますが、彼のデビューから引退までにはどのようなドラマがあったのでしょうか。
こちらではコパノリッキーのこれまでを年齢別にまとめました。
2〜3歳
京都競馬場の新馬戦にてデビュー
コパノリッキー は、2012年12月に行われた阪神ダート1800mの新馬戦でデビューします。
当時はあまり人気がなく結果も8着となりました。
しかし、その後2013年1月に開催された3歳未勝利戦で、数ある人気馬をおさえて見事勝利を納めます。
重賞初勝利を収めるもケガにより休養
コパノリッキー6戦目となる兵庫チャンピオンシップで重賞初勝利を納めました。
2位とは6馬身差をつけた大勝利です。
勢いをつけてきたコパノリッキーが次に出走予定だったのが日本ダービー。
しかし、見事の勝利の直後、右前のトウ骨を骨折していることが発覚し、休養を余儀なくされます。
休養から半月後、霜月ステークスで復帰しましたが、10着と惨敗。
その後、年末に開催されたフェアウェルステークスでも9着と残念な結果のまま3歳時代を終えました。
4歳
フェブラリーステークスでG1 初勝利を挙げる
休養後のコパノリッキーは思うような結果を残せずにいました。
そのため4歳の頃に出走したフェブラリーステークスでは、16番人気と最低人気となってしまいます。
しかし、結果は1着となりGⅠ初勝利をあげます。
単勝最低人気馬が平地GⅠを制したのはJRA史上3頭目、さらにGⅠ史上2番目の高配当ということもあり、多くの注目を集めたレースとなりました。
実はこのレース出走は他のGⅠ馬が故障で引退したことによる繰り上げ出走という背景があります。
かしわ記念に勝利し、実力を世に知らしめる
2014年5月5日に開催された第26回かしわ記念に挑戦。
コパノリッキーは最初こそ出遅れたものの、馬群の外へ周り3コーナーで仕掛け、4コーナーでトップ集団と並びます。
その後の直線は他馬を寄せ付けない圧倒的な走りをみせ、1番人気だったワンダーアキュートを破り勝利を納めました。
同年のフェブラリーステークスの勝利は「フロック(まぐれで勝つこと)」とみなされていましたが、かしわ記念の走りで実力があることを世に知らしめました。
帝王賞ではライバル・ワンダーアキュートに敗れる
フェブラリーステークス・かしわ記念で実力を示してきたコパノリッキー。
2014年の帝王賞では1番人気に支持され、レースでも2番手を追走し向正面でトップを勝ち取ります。
しかし、その後直線でワンダーアキュートに抜かされ、2馬身差の2着という結果に。
フェブラリーS・かしわ記念と続いてGⅠ3連勝を期待されていただけに、悲しむ声も多かったです。
最優秀ダート馬に惨敗し、最優秀ダート馬を逃す
2014年11月に開催された第14回JBCクラシックでは、1着を勝ち取ったコパノリッキー。
調教師の村山氏も「潜在能力は高く、もう1つランクアップできると思います。」と答えており、今後の活躍に注目を集めました。
しかし、最優秀ダート馬を決めるチャンピオンズカップ・東京大賞典では振るわない結果となり、最優秀ダート馬も逃してしまいます。
5歳
東海ステークスでは4馬身差の圧勝
2014年は最優秀ダート馬を他馬に取られてしまう結果となったコパノリッキー。
2015年のスタートは騎手・武豊による東海ステークス。
1番人気と評価されていたコパノリッキーは、2着のグランドシチーと4馬身の差をつけ勝利します。
このレースによりコパノリッキーの通算成績は15戦8勝となりました。
フェブラリーステークスにて史上初の2連覇を果たす
春のダート王を決める戦いフェブラリーステークスに連覇をかけて挑んだコパノリッキー。
2014年出走時は最低人気となりましたが、今回は1番人気と多くの人に期待された注目のレース。
結果は見事1着。
フェブラリーステークスで連覇を達成したのは史上初の快挙です。
復帰後のレースでは10馬身差の悔しい結果に
フェブラリーステークスで見事勝利をおさめたコパノリッキーですが、後にレース中に左前脚(橈骨遠位端)を骨折していることが発覚します。
華々しいスタートを切ったコパノリッキーだけに、秋まで休養するのは非常に残念です。
その後2015年10月に日本テレビ盃にて復帰を果たしますが、10馬身差の3着という振るわない結果となりました。
JBCクラシックで連覇達成
2015年11月に開催されたJBCクラシックに3番人気で出走したコパノリッキー。
状態もよくいい走りを見せたコパノリッキーは他の追随を許さず逃げ切り、勝利を納めます。
JBCクラシック連覇は史上5頭目の快挙です。
フェブラリーステークスの連覇により最優秀ダート馬に輝く
ダートレースで華々しい活躍を見せるコパノリッキーは、続いてチャンピオンズカップおよび東京大賞典にも出走するも、共に振るわない結果となりました。
しかし、フェブラリーステークスの連覇など快挙を成し遂げたコパノリッキーは、147票を獲得し最優秀ダート馬を受賞します。
6歳
フェブラリーステークスでは3連覇ならず
3連覇を掛けて2016年2月に開催されたフェブラリーステークスに出走したコパノリッキー。
4番人気となりましたが、直線で伸びきれず7着という結果となりました。
秋に予定されていた米国遠征は体調が整わず断念
かしわ記念・帝王賞・マイルチャンピオンシップ南部杯で1着を勝ち取り、勢いづくコパノリッキー。
秋には米国遠征を予定していました。
しかし、帝王賞で勝利を収めたものの疲れが抜けきれておらず、遠征してもいい走りはできないと判断され、遠征は断念します。
JBCクラシック・チャンピオンズカップ・東京大賞典は苦しい結果に
連覇を掛けたJBCクラシックやチャンピオンズカップ・東京大賞典などに挑むも、どれも惨敗。
2015年は良い悪いがハッキリと分かれる結果となり、苦手部分をどう克服するのかが今後の課題となりました。
7歳
フェブラリーステークスでは自己最悪の結果に
昨年おしくも連覇を逃したフェブラリーステークスに7歳となったコパノリッキーが出走。
4番人気とそこそこの評価でしたが14着という結果に。
自己最悪の着順を記録してしまいました。
かしわ記念で見事2連覇を達成
2017年5月に開催されたかしわ記念に連覇を掛けて出走したコパノリッキー。
レース序盤は後方からのスタートでしたが、騎手・武豊の導きもあってテンションをあげ、差し切って勝利。
本レースでGⅠ9勝を記録し、かしわ記念で3度勝利するという偉業も成し遂げました。
マイルチャンピオンシップ南部杯は4馬身差の圧勝
岩手最大のレースであるマイルチャンピオンシップ南部杯に出走したコパノリッキー。
1番人気でスタートした本レースは、2着となったノボバカラに4場身差をつけ圧勝します。
今回の勝利で、GⅠ10勝目という偉業を成し遂げ、先に引退したライバル・ホッコータルマエの記録と並びました。
9番人気のチャンピオンズカップでは3着
コパノリッキーの因縁とも言えるチャンピオンズカップに本年も出走。
過去3年の惨敗という結果もあり9番人気となりました。
優勝は逃したものの、3着という結果に落ち着き、過去の惨敗も拭えた好レースとなりました。
引退レースの東京大賞典で史上最多GⅠ級勝利数11勝目を記録
コパノリッキーの引退レースとなったのが、ダート競馬のグランプリレースである東京大賞典。
3番人気での出走でしたが、2番人気のサウンドトゥルーに3馬身差をつけ圧倒的な勝利をおさめました。
本レースの勝利により史上最多GⅠ級勝利数11勝目を記録し、ホッコータルマエがもつ10勝という記録を抜きます。
また、これまで4度挑戦してきた東京大賞典の初制覇でもあり、有終の美を飾る結果となりました。
まとめ
ダートを駆け抜けるコパノリッキーは、競走馬としてもウマ娘としても人気があります。
幾度か骨折に見舞われましたが、諦めること無くGⅠレースに挑む姿が胸が熱くなってしまう人も多いでしょう。
ウマ娘では笑顔で天真爛漫に描かれているコパノリッキーですが、その背景には努力や諦めない気持ちの強さが見えます。
現役は退いていますが、ウマ娘で活躍するコパノリッキーに注目です。
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