端正な顔立ちをしている王道派美人のナリタトップロード。2023年公開のYouTube配信のアニメの主人公に抜擢されており、どんな仔なのか気になった人も多いでしょう。この記事では、ナリタトップロードの戦績や性格や特徴について紹介します。
ナリタトップロードのプロフィール
まずはナリタトップロードの性格や出生などの基本情報を紹介します。
生い立ち
ナリタトップロードは、1996年4月4日に北海道沙流郡門別町(現・日高町)の佐々木牧場で生まれました。繁殖牝馬として成功したフローラルマジックを母に持ち、期待の若駒として注目されていました。
両親
ナリタトップロードの父親はサッカーボーイ、母親はフローラルマジックです。サッカーボーイのGⅠでの勝ち鞍には「阪神3歳ステークス」と「マイルチャンピオンシップ」などがあり、種牡馬としても成功を収めています。フローラルマジックは繁殖牝馬で、他にもたくさんの仔達の生みの親でもあります。
性格
ナリタトップロードは、おっとりとした性格で子供っぽい一面がある馬です。競走中も馬群に紛れるような走りで、あまり派手な走りをすることはありませんでした。その一方で粘り強さや闘志を持ち合わせており、レースで追い上げてくる相手にも決して負けじと戦い、根性で勝利をつかみ取る姿勢も魅力の1つでしょう。
名前の由来
ナリタトップロードの名前の由来は、「ナリタ」という冠名から来ています。この冠名は、大阪にある「成田山大阪別院明王院」という寺院から取られたもので、馬主は山路秀則です。
また、トップロードという名前は、当時の担当騎手であった渡辺薫彦騎手の意向によるものです。渡辺騎手は、若手の有望な騎手であり、トップロードに乗せてくれた沖芳夫調教師に対し、G1タイトルを獲得させたいという意欲的な気持ちを持っていました。菊花賞トライアル戦の京都新聞杯(Ⅱ)で武豊騎乗のアヤベに負けた時には、「騎手の力の差ではないか」という話が出ため、調教師が馬主を説得して渡辺騎手を鞍上に残すことができました。このように、ナリタトップロードの名前には、馬主や担当騎手の強い思いが込められています。
同世代のウマ娘たち
ウマ娘に登場するキャラクターのうち、ナリタトップロードと同世代の娘をピックアップしました。
アドマイヤベガ
1996年生まれの牡馬で父はサンデーサイレンス、母はベガです。1999年の東京優駿(日本ダービー)を制しています。競走成績は8戦4勝で、引退後は種牡馬として活躍しました。
テイエムオペラオー
1996年生まれの牡馬で父はオペラハウス、母はワンスウエドです。2000年の皐月賞で優勝し、同年の菊花賞でも2着に入るなど活躍しました。競走成績は26戦14勝で、引退後は種牡馬としても成功しました。
ハルウララ
1996年生まれの牝馬で父はニッポーテイオー、母はヒロインです。障害成績はなんと生涯成績113戦0勝でレースで勝利を収めることは出来ませんでした。しかし、逆に負け続けたことが話題となり数多くのファンに愛された馬です。
メイショウドトウ
1996年生まれの牡馬で父はビッグストーン、母はプリンセスリーマです。古馬となった2000年から才能発揮するという遅咲きの仔で、重賞戦線で活躍するも同期のテイエムオペラオーに一歩及ばずGⅠタイトルを取り逃しています。競走成績は27戦10勝で、引退後は種牡馬として活躍しました。
ナリタトップロードの戦績
ナリタトップロードの主な戦績をまとめました。
1998年
- デビュー戦(未勝利戦):初戦敗退も2戦目で優勝
1999年
- きさらぎ賞(G3) :優勝
- 弥生賞(G2) :優勝
- 皐月賞(G1) :3着
- ダービー(G1) :2着
- 京都新聞杯(G2) :2着
- 菊花賞(G1) :優勝
- 有馬記念(G1) :7着
2000年
- 京都記念(G2) :2着
- 阪神大賞典(G2) :3着
- 天皇賞(春)(G1) :3着
- 京都大賞典(G2) :2着
- 天皇賞(秋)(G1) :5着
- ステイヤーズS(G2) :4着
- 有馬記念(G1) :9着
ちなみに上記の全レースおいてテイエムオペラオーが優勝しており、Youtube配信アニメでも悔しさから涙するトプロが描かれています。
2001年
- 京都記念(G2) :3着
- 阪神大賞典(G2) :優勝
- 天皇賞(春)(G1) :3着
- 京都大賞典(G2) :中止
- 有馬記念(G1) :10着
- ジャパンカップ(G1):3着
2002年
- 京都記念(G2):優勝
- 阪神大賞典(G2) :優勝
- 天皇賞(春)(G1) :3着
- 京都大賞典(G2) :優勝
- ジャパンカップ(G1) :10着
- 有馬記念(G1):4着
ナリタトップロードのエピソード
ナリタトップロードを語る上では欠かせないレースやエピソードをいくつか紹介します。
ライバルとの熱いレース
ナリタトップロードを語る上では、アドマイヤベガとテイエムオペラオーの2人がかかせません。彼ら3人は数々のレースで競争し、ドラマティックな結果を残しています。YouTube配信のアニメでも幾度となく行われた3人の熱いレースを再現しており、ナリタトップロードの鬼気迫る表情に涙が止まりませんでした。古馬となる2000年には、出走したほとんどのレースでテイエムオペラオーが優勝しています。
菊花賞勝利
ナリタトップロードのGI競走において唯一の勝ち鞍となったのが1999年の菊花賞。ラストの直線で先頭に躍り出たトップロードでしたが、後方にはものすごい勢いでテイエムオペラオーが追い上げます。どちらが勝利してもおかしくない状況のなか、ナリタトップロードが逃げ切り優勝します。渡辺薫彦騎手にとっては、最初で最後となる記念すべきGI優勝です。
大レースに挑み続ける前向きな姿勢
ナリタトップロードのGI競走の勝ち鞍は菊花賞のみで、決して輝かしい功績を残した競走馬とは言えません。しかし、古馬となりながらも勝利できなくとも、有馬記念や天皇賞、ジャパンカップなどのGIレースに挑み続けています。そんな、ナリタトップロードのひたむきで根性のある姿が心に刺さり、多くのファンから愛される馬として名を残しました。
まとめ
ナリタトップロードは、GI競走の勝ち鞍の菊花賞のみではあったものの、ひたむきに走る姿勢は多くの人々から愛され続けています。彼のスピード感あふれる走りや、根性と気性の強さは、多くの競馬ファンにとって、忘れられない思い出となっています。また、ナリタトップロードは、ウマ娘としても人気が高く、2023年に配信スタートしたYoutube配信「ウマ娘 プリティーダービー」の主人公にも抜擢されています。今後の彼女がどのように注目を集めていくのか楽しみですね。
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